高校に入学して、同じクラスに超格好いい人がいました。背が高くて、スポーツ万能、やさしくて、勉強も出来て、顔もきりっと整っていて格好いいんです。もちろん、中学校の頃からモテモテだったようですが、高校に入ってさらに磨きをかけてモテていました。

当然、私も好意を抱いていました。 実は私もよく告白される方で、高校に入ってからすぐに何人かの人に「付き合ってくれ」って言われました。その度に「好きな人がいるから」と断ってきました。

もちろん、好きな人とはその彼です。彼とは同じクラスだったので、知らず知らずのうちに仲良くなっていました。いつのまにか下の名前で呼び合うようになり、友達以上の関係になっていました。

友達からは、「付き合ってるの?」とよく聞かれました。「ううん、全然そんなんじゃないよ」と言ってましたが、心の中では早く彼女になりたい一心でした。

そして期末試験の時期になりました。試験日の前日の放課後、私は友達数人と図書館で勉強していました。すると彼が一人で図書館にやってきました。

彼は図書館を見回すと私達のグループに近づいてきて、「ちょっと仲間にいれてくれる?」と言い、椅子を並べて私の隣に座り、「明日の数学の問題ってどのへんが出るの?」彼は聞いてきました。

どうやら一緒に勉強したいようでした。彼は勉強できるのに、授業を真面目に聞いてなく、一夜漬けで十分だといっていました。私は彼にこの辺が出るよと教えてあげました。

問題と解き方を教えてあげました。しばらくすると女友達が気を利かせて先に帰り始めました。笑顔で「がんばってね、ゆうか」と言っていたのが気になりました。

続きを読む